園長ブログ
ゴリさんブログ
2019.10.02

普通でないお外遊びの考え方

私は、子どものお外遊びを、プロとして始めて40年以上になります。

若いうちは、子どもの遊ぶ姿を冷静に見ていませんでしたが、保育所の仕事として独立してから、自分の所の子ども達の遊びと、他の保育所やお母さん達の遊ばせている子ども達の遊びとが、かなり違うことに気づきはじめました。

 

気づき始めた頃は、余りに違うので、公園で他のお子さんと遊ぶことが出来ず、なるべく他のお子さんの居ない所を選んで連れて行くことも有りました。

 

しかし最近は、私も色々な経験と失敗を積むなかで、子ども達に対して一貫した指導が出来るようになったからかも知れませんが、何となく回りで遊んでいるお子さん達と、違和感なく見られるようになりました。

 

愚直ではありますが、ここで私が長年子ども達の遊びを見守ってきた、その方法とルールを書いてみたいと思います。

 

始めに言っておきますが、このお外遊びの方法やルールは、賛否両論が有ると思いますので、こんなところも有るんだと言う耳できいて頂けたらと思います。

 

①基本的に自由に遊ばせているので、特別なルールや制約は設けていません。当園の場合ですと、一歳から6歳の子ども達が、同じスペースで自由に遊び始めます。

 

②すると遊んでいる内に、1人2人と裸足になって行きます。私達が脱ぎな!言った覚えは一つもなく抜きたい子は脱ぎ、そのまま靴を履いている子もいます。

 

③帽子は、出かける前に被りたい子は被り、被りたくない子は被りません。一年中暑い時も寒い時もこちらから強要することはなく、子ども達の判断に任せています。

 

④反対に持って行かない方が良いんじゃないの?と言うような持参おもちゃ(例えば合体ロボットなど)の持ち込みも、自由にさせています。

 

⑤水分補給もこちらから勧めることはなく、子ども達が持参する水筒から、飲みたい時に自由に飲んでいます。

 

⑥アスレティックやブランコ等の遊具で遊ぶ場合、子どもが遊びたくてもできない場合、手伝ってくれと言われても、保育士は手伝うことはしません。

ただ、1~2歳の子どもが挑戦している場合は、転落の危険があるので、保育士は下で転落に備えます。でも手を引くことは一切しません。

 

⑦同様に、子どもは遊具でなくても危ない場所で遊びますが(立ち入り禁止場所や高い木の上等)、その様な場所で遊び始めた場合は、子ども達に注意を喚起した後、転落に備え下で待機します。

 

⑧一般的な遊具のルール(滑り台を逆登りする場合等)を子ども達が破った場合も、こちらから注意をする事は有りませんが、他のお子さんが上にいて困っている時は、近寄って気づかせてあげます。

 

⑨ブランコの順番待ちのルールは当園にはなく、遊んでいる子が満足するまで替わる事は有りません。反対に横入りしようとする子には、してはいけない事を教えてあげます。

 

⑩保育士は、見守る保育士と一緒に遊ぶ保育士とに役割分担され、見守る保育士は常に、子ども達の人数把握と安全、欲求の必要の把握を行い続けます。

 

ざっとこんなところですが、この様な方法やルールの元でお外遊びを行っていると、当園の子ども達はのびのび生き生きと遊んで、子ども達の中でルールが生まれ、保育士が組織しなくても自然発生的に集団遊びが生まれています。

 

この文章だけでは、全然ご理解頂けないと思いますが、今日も遠足のひと駒で、二歳から六歳の子ども達が、保育士の助けを借りずにアスレティックの中で、自然発生的に鬼ごっこを始めていました。

 

この事からも分かるように、私達保育士は、子ども達の遊ぶ環境とルールを敷いてあげるだけで、子ども達は自然発生的に遊びを組織することが出来るる様になるんだなぁ~と思い

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ました。

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